アレルギー性結膜疾患には、季節性および通年性アレルギー性結膜炎といった非増殖性疾患と、春季カタルや増殖性アトピー性角結膜炎といった増殖性疾患があります。(特に後者は難治性の角膜潰瘍を併発することもあります。)
季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)に対してはセルフケアの指導と初期療法が効果的です。
増殖性疾患に対しては、免疫抑制剤点眼薬による寛解導入とその後のプロアクティブな治療により、良好な結果を得ています。さらに治療抵抗性の症例については、ステロイド内服や結膜増殖組織切除術などを行っています。
また、2018年より、慶應義塾大学病院の診療科に新しく「アレルギーセンター」が発足され、診療科の垣根を越えた包括的かつ専門性の高い総合アレルギー診療を連携しご提供しております。
このような症状でお困りの際にはご相談ください
複数のアレルギー疾患が合併している場合
例) アトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息を合併している方。
アレルギー疾患が重症・難治性である場合
例) 難治性のアトピー性皮膚炎で外用ステロイドの効果が乏しい方。
吸入薬を十分投与しているにもかかわらず内服ステロイドが必要な方。
確定診断がついていないがアレルギーの関与が疑われる場合
例) 特定の食べ物を口にすると舌やのどに違和感がある方。
食物のつかえや胸の痛みがあるが原因がわからない方。
対象疾患について
症状により慶應義塾大学病院の「アレルギーセンター」との連携治療も行っております。
- 気管支喘息
- 食物アレルギー
- アトピー性皮膚炎
- 新生児乳児消化管アレルギー
- 難治性慢性蕁麻疹
- 重症薬疹
- 好酸球性食道炎
- 好酸球性胃腸炎
- アレルギー性結膜炎
- アトピー性角結膜炎
- 春季カタル
- 巨大乳頭結膜炎
- 花粉症
- ANCA関連中耳炎
- 好酸球性中耳炎
- 好酸球性副鼻腔炎
- アレルギー性鼻炎
- 口腔アレルギー症候群
- NSAIDs不耐症
- 鼻茸
- 好酸球性肺炎
- アレルギー性気管支肺真菌症
- 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症